さまざまなシーンで活躍するソラメンテ

さまざまなシーンで活躍するソラメンテ

ソラメンテはオプションを組み合わせることによって、多彩な活用ができます。

ソラメンテの活用画面

上の図は、太陽光発電所の生涯です。一口で点検と言っても、竣工前の検査や年次点検、運転期間中ではトラブル発生時の駆付け対応など、さまざまなシーンが想定されます。

ソラメンテは、そんなさまざまなシーンで活躍します。ストリングチェッカー ソラメンテ-Zとソーラーパネルチェッカー ソラメンテ-iSを基本のセットとし、オプションを組み合わせることによって、多彩な活用ができます。

基本セットの点検

ソラメンテ点検手法の一覧(基本セット)
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ステップ-1 ソラメンテ-Zで故障ストリングの検出

曇天に強い!太陽光パネル点検装置 ストリングチェッカー ソラメンテ-Z(SZ-200) (1:37)

例えば1MW発電所のパネル数は約4000枚、パネルを1枚ずつ外してチェックするわけにはいきません。そこでまず、全体の中から故障パネルが存在するグループを絞り込みます。

結晶系パネルの発電所では、複数枚のパネルを直列に接続したグループが接続箱(またはPCS)に対して複数個接続されています。このグループをストリングと呼びます。1ストリングあたりのパネル枚数は住宅用で数枚程度、産業用では10枚から30枚程度です。

ステップ-1では、「ソラメンテーZ」を使用して、接続箱内のストリングごとに故障パネルの有無を判断します。「ソラメンテ-Z」のインピーダンス測定は、日射量の変化に強く、天候や時間を選ばずに効率のよい点検作業ができます。

ステップ-2 ソラメンテ-iSで故障パネルの特定

ソラメンテiS SI200点検風景 (0:21)

ステップ-2では、ステップ-1で故障パネルありと判断したストリングに対して、 「ソラメンテ-iS」を使用してパネル1枚ずつ測定し、故障パネルを特定します。 故障パネルを明確に特定することで、故障パネルの交換をスムーズに進めることができます。

また、故障パネル特定を行うストリングのパネル配置が分からない場合にも、「ソラメンテ-iS」は有効です。ストリングのブレーカーをON/OFFして、ストリング単位で発電電流の有無をチェックすることで、パネルの配置が確認できます。

「中古物件の発電所を購入したけど図面がない」「図面通りに配線されていない」-そんな時にもソラメンテ-iSは活用できます。

送電前・送電停止中の点検

ラメンテ点検手法の一覧(送電前・送電停止中)
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パネル故障やケーブル断線は、竣工後の経年劣化だけで起こるとは限りません。竣工前でも不具合が見つかることがあります。そのため、系統連系前(送電前)の竣工検査からしっかりと、パネルやケーブル配線の健全性を確認することが重要です。

ただし、送電前の発電所はパネルに発電電流が流れていないため、ソラメンテ-iSは使えません。そんな時にはオプションのZ/iS連携キット SR-200が効果を発揮します。

基本のセット ストリングチェッカー ソラメンテ-Zとソーラーパネルチェッカー ソラメンテ-iSにZ/iS連携キット SR-200を追加するだけで、発電電流が流れていない時でも故障パネルの特定ができるようになります。

また、PCSを止めて行う送電停止中の年次点検でも、Z/iS連携キット SR-200は作業者の力強い味方になってくれます。

ソラメンテ-Z/iS連携キット (1:02)

ステップ-1 ソラメンテ-Zで故障ストリングの検出

送電前・送電停止中の点検であっても、ストリングごとの延長ケーブルが接続箱(またはPCS)まで接続されていれば、「ソラメンテ-Z」で基本セットと同様の測定が可能です。

ステップ-2 Z/iS連携キットで故障パネルの特定

Z/iS連携キット

ソラメンテ-iSのセンサー部分をZ/iS連携キット SR-200に交換します。

「ソラメンテ-Z」を「送信」モードに切替えて、ステップ-1で故障と判断したストリングに探索信号を送信します。その信号をZ/iS連携キット SR-200のセンサーでキャッチすると、音と光で受信を知らせます。

断線箇所(セルストリング内の断線またはパネル間の断線)があると、信号が途切れます。この方法により、送電前や送電停止時でも、故障箇所の位置特定が可能です。

【応用】平置きパネルの点検でも活躍

ソラメンテZ/iS連携キットSR200の点検動画(折板屋根編)(0:34)

Z/iS連携キット SR-200は、屋根上で平置きになっているパネルも、効率よく点検できます。

映像のようなパネル配置の場合、ケーブルが裏側に隠れていますので、パネルやPVコネクタを外す必要があり、故障位置を特定するのは大変です。Z/iS連携キット SR-200を使えば、パネルの表面からセンサーでタッチするだけで、故障位置の特定ができます。

CIS薄膜パネルの点検

ソラメンテ点検手法の一覧(CIS薄膜パネル)
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ソーラーフロンティア社製のCIS薄膜パネルは、一般的な結晶型パネルとは異なり、直列接続と並列接続が組み合わされた特殊な構成になっています。

CIS薄膜パネルは比較的故障が少ないと言われていますが、雷によるバイパス回路短絡故障の被害が報告されています。

従来、バイパス回路短絡故障パネルの特定作業は、PVケーブルを取り外して1枚ずつ開放電圧を測定する、大変時間がかかる上に危険な作業でした。

そんなCISパネルの点検作業を、何とか効率化したいという多くの現場からの声で、アイテスが開発したのが、ソラメンテシリーズのCiSアダプター SC-200です。

ソラメンテ動画SC200(1:20)

ステップ-1 故障ストリングの検出

CIS薄膜パネルのバイパス回路短絡故障が存在するストリングでは、開放電圧が大きく低下します。

ソラメンテ-Zまたは汎用テスターで開放電圧を測定し、数十V以上の電圧差があるストリングがないか判別します。

ステップ-2 CiSアダプタで故障パネルの特定

SC-200

ソラメンテ-iS( SI-200 )にCiSアダプター(SC-200)を装着して使用します。 CiSアダプター(SC-200)を装着したソラメンテiSでパネル表面をタッチすると、パネルの発電電流の方向が確認できます。

CIS薄膜パネルはバイパス回路短絡故障が発生すると、そのパネルが含まれる直列回路に発電電流が逆流します。※逆流状態およびその電流量は、パネル直列枚数や日照条件によって異なります。

まず、この逆流状態をCiSアダプター(SC-200)で確認することで、故障しているサブストリングを特定します。さらに、そのサブストリングの中で、正常方向に電流が流れているパネルを特定します。それがバイパスダイオード短絡故障のパネルです。

この方法の最大のメリットは、故障パネルの特定を、安全かつ確実に行なえることです(※)。逆流状態となっている場合、ストリングの開閉器をOFFにしても、発電電流は流れ続けており、大変危険です。

※故障パネルの交換等でPVケーブルを外す際は、遮光するもしくは夜間に行う等、安全に十分配慮した上で、作業してください。

まとめ

ここまで、ソラメンテのオプションを含めた基本的な使い方をご説明してまいりましたが、皆さんはどんな場面でソラメンテをご利用でしょうか?

基本システムとオプションの組み合わせにより、さまざまな点検シーン、色々なパネル仕様に対応できるのがソラメンテです。

こんなことができないかな?もっと作業効率化できないかな?今まであきらめていたことも、ソラメンテなら解決できるかもしれません。

皆様のニーズにお応えするソラメンテの、広がる可能性をぜひ体験してみてください。

ソラメンテ点検手法の一覧
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